生野本通商店街はオモシロイ

林寺は、生野区の南西部にあり、古くからの集落の名でもあった。

「はやしじ」ともいう。かつては、舎利寺、鶴橋を通って、大阪の中央部へと南から北へ道がつづいていた。ところが、ＪＲ寺田町駅 （一九三二）ができたころから、東西方向への人の流れが大きくなり、市街化もすすみ、同時に生野本通中央商店街も現在のように形成 されていったと考えられる。

生野本通中央商店街は、寺田町駅から、南東へ約二五〇メートルのところから始まる約一キロの商店街の真ん中に位置する。

商店街というと、関西では、京都の錦市場や、大阪ミナミの黒門市場、天神祭で有名な天神橋筋商店街などが有名である。しかし、それらは、 ちょっと高級感があって、上等なものが多くて、高いんじゃないか、という雰囲気をもっていたり、または、全国的に有名な祭りや名所を バックグランドにもっていたりする。生野本通は、そういうものはないけれど、そこにいけばなんでも揃い、さらにちょっと捜すと、 気のきいたものがあってと“普段着”の生活をしていくうえで不自由を感じさせない、たいへん庶民的な通りである。戦災を免れた 地域もあり、レトロな建物や店構えも見つけることもできる。

来て、歩いて、見て、損はない、そういう商店街である。ぜひ、一度、来てみてほしい。
毎月第四金・土はワンコインセールとおしゃべりバーを行っている。